『スワロウテイルの消失点 法医昆虫学捜査官』川瀬 七緒 ***

 

 解剖室で感染症発生!発疹、出血、痒み。腐乱死体の解剖に立ち会っていた法医昆虫学者・赤堀らが原因不明の症状に見舞われる。だが彼女は意外な見解を示し、事件解明の糸口を…! 「BOOK」データベースより

 

このシリーズのなかでも、かなり上位の出来上がり登場人物がみんな個性的で愛される人たちでした。

 

2019-112

『慟哭は聴こえない (デフ・ヴォイス)』丸山 正樹 ***

 

慟哭は聴こえない (デフ・ヴォイス)

慟哭は聴こえない (デフ・ヴォイス)

 

手話通訳士・荒井尚人は、結婚後も主夫業のかたわら通訳の仕事を続けていた。そんなある日、ろうの妊婦から産婦人科での通訳を依頼される。荒井の通訳は依頼者夫婦の信頼を得られたようだったが、翌日に緊急のSOSが入り―。(「慟哭は聴こえない」)旧知のNPO法人から、荒井に民事裁判の法廷通訳をしてほしいという依頼が舞い込んだ。原告はろう者の女性で、勤め先を「雇用差別」で訴えているという。かつて似たような立場を経験した荒井の脳裏に、当時の苦い記憶が蘇る。法廷ではあくまで冷静に自分の務めを果たそうとするのだが―。(「法廷のさざめき」)コーダである手話通訳士・荒井尚人が関わる四つの事件を描く、温かいまなざしに満ちた連作ミステリ。『デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士』『龍の耳を君に デフ・ヴォイス新章』に連なるシリーズ最新作。 「BOOK」データベースより

 

 勝手なお願いで申し訳ないのですが、デフ・ヴォイスのシリーズ以外の丸山さんの作品もそろそろ読みたいと思いました。

 

2019-111

『鬼を待つ』あさの あつこ ***

 

鬼を待つ

鬼を待つ

 

 疼く。騒めく。震える。亡き女房と瓜二つの女。五寸釘が首を貫く禍々しい死。欲に呑み込まれていく、商と政。剣呑で厄介な同心・木暮信次郎×刺客の過去をもつ商人・遠野屋清之介。男たちは、どう決着をつけるのか。「BOOK」データベースより

 

このまま、だらだらと続けるよりは3作くらいで終わりが良かったような、でもまた次作が出たら読むことになりそうですが。

 

2019-110

 

『さよならの儀式』宮部 みゆき ***

 

さよならの儀式

さよならの儀式

 

 親子の救済、老人の覚醒、30年前の自分との出会い、仲良しロボットとの別れ、無差別殺傷事件の真相、別の人生の模索……淡く美しい希望が灯る。宮部みゆきの新境地、心ふるえる作品集。

 

ちゃんとSF」を書こうと思いました。と宮部さんが書いているように、この作品集はSF短篇集で、宮部さんの「書いたらSF風味に」ではないのが残念かなあ。 作品の仕上がりは上々ですが「聖痕」のように現実にあった事件を簡単に連想してしまうのは好きではありません。「さよならの儀式」が一番心に残りましたが、いまのところ 宮部SFでは「蒲生邸事件」が一番かなあ。

 

2019-109

『御金座破り―鎌倉河岸捕物控〈3の巻〉』佐伯 泰英 ***

御金座破り―鎌倉河岸捕物控〈3の巻〉 (ハルキ文庫 時代小説文庫)

御金座破り―鎌倉河岸捕物控〈3の巻〉 (ハルキ文庫 時代小説文庫)

 

 戸田川の渡しで金座の手代・助蔵の斬殺死体が発見された。改鋳される新小判の意匠に携わっていた助蔵に、一体何が起こったのか。もし新小判の意匠が奪われれば、幕府の貨幣制度に危機が―。金座長官の後藤庄三郎から、命をうけ、探索に乗り出した金座裏の宗五郎たちだったが、事件の背後には恐るべき奸計が渦巻いていた…。新米の手先として奔走する政次、その政次に複雑な思いを抱く亮吉。鎌倉河岸の面々は心を一つにできるのか。傑作時代小説、新装版第三弾。(「BOOK」データベースより)

 

青春グラフィティ物は、青春時代から苦手なんです。佐伯ファンではなく暇つぶし読者としては、このまま読みつづけるのか悩ましいところです。一旦お休みです。

 

2019-108

『政次、奔る―鎌倉河岸捕物控〈2の巻〉』佐伯 泰英 ***

 

 江戸松坂屋の隠居松六は、手代政次を従えた年始回りの帰途、剣客に襲われる。襲撃時、松六が漏らした「あの日から十四年…亡霊が未だ現われる」という言葉に、かつて幕閣を揺るがせた若年寄田沼意知暗殺事件の影を見た金座裏の宗五郎親分は、現在と過去を結ぶ謎の解明に乗り出した。一方、負傷した松六への責任を感じた政次も、ひとり行動を開始するのだが―。鎌倉河岸を舞台とした事件の数々を通じて描く、好評シリーズ第二弾。 (「BOOK」データベースより)

 

2019-107

 

『橘花の仇―鎌倉河岸捕物控〈1の巻〉』佐伯 泰英 ***

 

橘花の仇―鎌倉河岸捕物控〈1の巻〉 (ハルキ文庫 時代小説文庫)

橘花の仇―鎌倉河岸捕物控〈1の巻〉 (ハルキ文庫 時代小説文庫)

 

 江戸鎌倉河岸にある酒問屋の看板娘・しほ。ある日、武州浪人であり唯一の肉親である父が斬殺されるという事件が起きる。相手の御家人は特にお咎めなしとなった上、事件の原因となった橘の鉢を売り物に商売を始めると聞いたしほは、無念の思いを募らせるのだった…。しほを慕う政次、亮吉、彦四郎や、金座裏の岡っ引き宗五郎親分との人情味あふれる交流を通じて、江戸の町に繰り広げられる事件の数々を描く連作時代長篇。(「BOOK」データベースより)

 

2019-106