『完全なる首長竜の日 エピソード#ゼロ』を読む。期待以上の短篇。
2019-118
『完全なる首長竜の日 エピソード#ゼロ』を読む。期待以上の短篇。
2019-118
殺人事件の濡れ衣を着せられた警部・高頭冴子。自分の無実を証明できる目撃者の少年を連れて逃げ続ける彼女に、逆転の目はあるのか!?どんでん返しの帝王が贈る、息をもつかせぬノンストップ・ミステリー。 (「BOOK」データベースより)
しばらく離れていた中山七里さん、タイトルが中山さんらしくないので読んでみました。こんな本も書くのかというのが第一印象で、よく考えると「そんな!バカな」という所が満載ですが、まあ楽しくは読めました。「逃亡刑事2」のような本が出版されても読まないですが。
2019-117
ラスト1ページが暴き出すもうひとつの“真相”をあなたは見抜けるか? (「BOOK」データベースより)
「光媒の花」や「月と蟹」も良かったのですが、道尾さんの作品で最も印象深かったのは『向日葵の咲かない夏』です。内容は違いますが、この『いけない』も大好きな作品になりました。しかし、この本の「帯 (出版)」は最低だな。ということで本の内容は書きません。
2019-116
彼女をそこから出してはいけない―老夫婦惨殺現場で保護された身元不明の少女、十九年前、ダムに沈んだ町を精密に描く天才画家、その絵に魅入られる女性フリーライター。三人が出会うとき、開くはずのなかった扉が開く。 (「BOOK」データベースより)
乾さんが伝奇小説か、意外な気がするけどすんなり受け入れる自分もいます。乾さんはかなり好きな作家なので、ほとんどの作品を読んでいます。とくにお気に入りは『機構のイヴ』で、あっイヴも少女?が。
2019-115
「見えてない奴の方が幸せなのさ。見える者からすれば滑稽でも哀れでもね」…… 隣に越して来た若夫婦の男は、既に死んだはずではなかったのか?
揺らいだり、ふっと消えたり、恐ろしいのは人の心か、人でないものか。江戸の市井を舞台に描く、切なくはかない七つの奇譚集。内容紹介より
「此岸」と「彼岸」を行き来する人たちを書いた作品を集めたのかな。『茗荷谷の猫』や『よこまち余話』が好きな方におすすめの短編集です。
2019-115
古着大市開催の二日前。将軍家斉近習、自称御用取次古瀬嶺斎なる旗本が古着大市の売上の一部を公儀に上納せよと圧力を掛けてきた。古瀬は無役の小譜請組から、瞬く間に将軍近習にのし上がった男だった。総兵衛は手を尽くして背後関係を調査する…。そして、バタヴィアのカイト号を引き取りに、一族三百余名を従え、いよいよ総兵衛が海を渡る。夢と希望を乗せた「武と商」の物語、ここに完結。 「BOOK」データベースより
新・古着屋総兵衛は書かないほうが良かったかなあ。登場人物が増えすぎてまとまりがなくなったかなと思う。年齢を考えてシリーズを絞ることも。
2019-114
官界の腐敗、銀行の信用失墜、教育の崩壊、犯罪の多発…。日本の退廃をこれ以上進行させてはならない。日本人よ、どこまで甘えるのか? 全ての日本人と日本に向けて送る痛烈なエール。「BOOK」データベースより
一言で言うと「御説御尤も」でございます。
2019-113