『欺す衆生』 月村 了衛 ***

欺す衆生

欺す衆生

  • 作者:月村 了衛
  • 発売日: 2019/08/27
  • メディア: 単行本
 

  被害者数三万人、被害総額二千億円―。戦後最大級の詐欺集団「豊田商事」の亡霊は欲を喰らい、悪意を増殖させながら、令和の世を彷徨い続ける。欲望の深淵を暴く、規格外の犯罪巨編。人間の業と欲を徹底的に描破した、渾身の長編小説。 (「BOOK」データベースより)

 

よくできた「ピカレスク小説」でした。欠点は「よく出来すぎている」ことかな、この後はどう展開するのかなと考えて読んでいることに気がつきました。「俯瞰で見る」ではなく俯瞰で読んでいる感じで、純粋に読書を楽しむことは出来ませんでした。

 

2020-57

『きたきた捕物帖』 宮部 みゆき ***

 

 

きたきた捕物帖

きたきた捕物帖

 

 江戸は深川、二人の「きたさん」が事件を通して成長していく。謎解き×怪異×人情、新シリーズ始動! (「BOOK」データベースより)

 

宮部さんの時代小説は面白いのですが、読み応えはどうでしょうか、まあ歴史小説は似合わないと思いますが。最近は時代小説が多いと思うのですがいまさら『火車』や『理由』のような作品は執筆はなさそうですね。

一番読みたいのは「杉村三郎」シリーズなのですが宮部さんも現代物は書きづらい年齢になったような気がします。

 

2020-56

『銀花の蔵』 遠田 潤子 ***

 

銀花の蔵

銀花の蔵

 

 

 絵描きの父と料理上手の母と暮らす銀花は、一家で父親の実家へ移り住むことに。そこは、座敷童が出るという言い伝えの残る、歴史ある醤油蔵だった。家族を襲う数々の苦難と一族の秘められた過去に対峙しながら、昭和から平成へ、少女は自分の道を歩き出す。実力派として注目の著者が描く、圧巻の家族小説。(「BOOK」データベースより)

 

2020-55

『夢の夢―鎌倉河岸捕物控〈15の巻〉』 佐伯 泰英 ***

 

夢の夢―鎌倉河岸捕物控〈15の巻〉 (時代小説文庫)
 

 船宿綱定の船頭・彦四郎は、贔屓客を富岡八幡宮へ送り届けた帰途、上品な小紋に身を包んだ女に乗船を請われた。貸切の船に乗せるのを逡巡した彦四郎だったが、代金を受け取らない条件で送り届ける旨を承知する。だが、船に乗せた美しい女は、彦四郎が幼い頃に突如姿を晦ました秋乃だったのだ。数日後、すべてを投げ出して失踪する彦四郎。十数年ぶりに再会した二人になにがあったのか?幼馴染みの身を案じた政次、亮吉は、彦四郎と秋乃を追い、疾走する。大好評書き下ろし時代長篇、待望の第十五弾。 (「BOOK」データベースより)

 

2020-53

『隠居宗五郎―鎌倉河岸捕物控〈14の巻〉』 佐伯 泰英 ***

 

 祝言の賑わいが過ぎ去ったある日、政次としほの若夫婦は、仲人である松坂屋の松六の許へ挨拶廻りに出かけた。道中、日本橋付近に差し掛かった二人は、男女三人組みの掏摸を目撃する。政次の活躍により、掏摸を取り押さえたものの、しほは、現場から立ち去る老人に不審なものを感じていた。やがて、政次の捕まえた掏摸が、江戸に横行する掏摸集団の配下であることが判明。隠居然としていた宗五郎も政次とともに、頭目の捕縛に乗り出すが―。金座裏の面々が活躍する大好評書き下ろし時代長篇、待望の第十四弾。 (「BOOK」データベースより)

 

2020-52

 

 

『独り祝言―鎌倉河岸捕物控〈13の巻〉』 佐伯 泰英 ***

 

 春を告げる賑わいの鎌倉河岸では、政次としほの祝言が間近に迫っていた。そんななか、金座裏の宗五郎の命により、六所明神に代参することになった政次は、宗五郎の粋な計らいにより、しほ、彦四郎、亮吉三人との同行を許された。だが道中、深大寺に立ち寄った一行は思わぬ事件に巻き込まれてしまう。―旅先での事件を始末し、江戸に戻ったのも束の間、政次にさらなる難事件が待ち構えていた。迫り来る祝言の日。隠密御用に奔走する政次と覚悟を決めたしほの命運は…。大好評書き下ろし時代小説。(「BOOK」データベースより)

 

2020-51