『うぶすな参り 鎌倉河岸捕物控(二十三の巻)』 佐伯 泰英 ***

 

うぶすな参り 鎌倉河岸捕物控(二十三の巻)

うぶすな参り 鎌倉河岸捕物控(二十三の巻)

  • 作者:佐伯 泰英
  • 発売日: 2013/11/15
  • メディア: 文庫
 

 享和二年(一八〇二年)の残暑の朝、十一代目の元気な泣き声が、鎌倉河岸に響きわたっていた。金座裏は、「神田明神」へのうぶすな参り(お宮参り)の話題でもち切りだ。そんな折、赤ん坊に蛍をと龍閑川に蛍狩りに出掛けた亮吉たちが、浴衣を着た若い娘の死体を見つけてしまう。手には蛍が入った紙袋を掴んでいた―。政次たちは早速、探索をはじめるが…。金座裏の面々は、人々の平和を守るため、強い結束で今日も江戸を奔る!大ベストセラーシリーズ二十三弾、ますます絶好調。 内容(「BOOK」データベースより)

 

2020-61

『チーム・オベリベリ』 乃南 アサ ***

 

チーム・オベリベリ

チーム・オベリベリ

  • 作者:乃南 アサ
  • 発売日: 2020/07/02
  • メディア: 単行本
 

 約140年前、その女性は、北海道十勝の原野へ渡った。オベリベリ―和人たちによって「帯広」とされた新天地。明治の先進教育を受けた彼女は、いかに生き抜こうとしたのか。開拓に身を投じた実在の若者たちを基にした、著者が初めて挑む長篇リアル・フィクション。 (「BOOK」データベースより)

 

帯広を舞台にした北海道開拓と家族とアイヌの物語でリアル・フィクションってリアルとフィクションは正反対(今時の言葉では真逆)でしょうが。とにかく長いです。長すぎます。乃南さんの長編は私には too match な作品が多く心配しながら読み始めたのですが、残念ながら的中。わけあり女性二人組と新米警官物の続編が読みたいなぁ。

 

2020-59

『ボニン浄土』 宇佐美 まこと ***

 

ボニン浄土

ボニン浄土

 

 1840年。五百石船の乗員たちは、ある島に逢着する。青い瞳の住人は、島の名をボニン、と告げた。それから、180年後。物語はついに動き始める。 (「BOOK」データベースより)

 

2020-58

 

『欺す衆生』 月村 了衛 ***

欺す衆生

欺す衆生

  • 作者:月村 了衛
  • 発売日: 2019/08/27
  • メディア: 単行本
 

  被害者数三万人、被害総額二千億円―。戦後最大級の詐欺集団「豊田商事」の亡霊は欲を喰らい、悪意を増殖させながら、令和の世を彷徨い続ける。欲望の深淵を暴く、規格外の犯罪巨編。人間の業と欲を徹底的に描破した、渾身の長編小説。 (「BOOK」データベースより)

 

よくできた「ピカレスク小説」でした。欠点は「よく出来すぎている」ことかな、この後はどう展開するのかなと考えて読んでいることに気がつきました。「俯瞰で見る」ではなく俯瞰で読んでいる感じで、純粋に読書を楽しむことは出来ませんでした。

 

2020-57

『きたきた捕物帖』 宮部 みゆき ***

 

 

きたきた捕物帖

きたきた捕物帖

 

 江戸は深川、二人の「きたさん」が事件を通して成長していく。謎解き×怪異×人情、新シリーズ始動! (「BOOK」データベースより)

 

宮部さんの時代小説は面白いのですが、読み応えはどうでしょうか、まあ歴史小説は似合わないと思いますが。最近は時代小説が多いと思うのですがいまさら『火車』や『理由』のような作品は執筆はなさそうですね。

一番読みたいのは「杉村三郎」シリーズなのですが宮部さんも現代物は書きづらい年齢になったような気がします。

 

2020-56