『熔ける 再び そして会社も失った』 井川 意高 **

熔ける 再び そして会社も失った 作者:井川 意高 幻冬舎 Amazon **

『夜露がたり』 砂原 浩太朗 ***

夜露がたり 作者:砂原 浩太朗 新潮社 Amazon 市井の人を題材とする時代小説で、これまでの架空の神山藩の侍とは違っているのですが、砂原さんの文章のファンの方には楽しめると思います。短編集なのですが、8編通して「夜露がたり」ですね。

『一夜:隠蔽捜査10』 今野 敏 **

一夜:隠蔽捜査10 作者:今野 敏 新潮社 Amazon ☆2つ、という感じでしょうかね。原理原則の竜崎さんも、いくらか柔らかさが。いつも感じる最後の早足加減も今作もなかったようで、良い意味でらしくないシリーズ10でした。

『存在のすべてを』 塩田武士 ***

存在のすべてを 作者:塩田 武士 朝日新聞出版 Amazon 『罪の声』が事件をフィクション(小説)化した作品とすると、『存在のすべてを』は、モデルになった事件があったかのような小説に思えます。本作はまちがいなく塩田さんの代表作の一冊だと思うのですが…

『互換性の王子』 雫井 修介 **

互換性の王子 作者:雫井脩介 水鈴社 Amazon 雫井さんの本としては傾向が変わりましたかねぇ。タイトルも主人公と兄の名前もいかがなものかと。どうにもすっきりしない読書になってしまいました。

『黒い絵』 原田 マハ

黒い絵 作者:原田 マハ 講談社 Amazon これまでには無い原田マハさんとのことで久しぶりに詠むことに、それにしても正反対のマハさんがここにはいます。

『熔ける 大王製紙前会長 井川意高の懺悔録』 井川 意高 ***

熔ける 大王製紙前会長 井川意高の懺悔録 作者:井川 意高 双葉社 Amazon バカラで熱くなっていくところは、博打の種類も金額も違いますが、沢木耕太郎氏の『深夜特急』黄金宮殿を思い出しました。佐野眞一氏への批判で、ノンフィクション作家ではなく、フィ…

『夫よ、死んでくれないか』 丸山 正樹 ***

夫よ、死んでくれないか 作者:丸山 正樹 双葉社 Amazon タイトルに1票。

『野火、奔る。』 あさの あつこ ***

野火、奔る 作者:あさのあつこ 光文社 Amazon 前回は、小暮の不在の面白さで今作は小暮全開の良作でした。次作がたのしみ

『甦れ、吉原』 佐伯 泰英 **

蘇れ、吉原 吉原裏同心(40) (光文社文庫 さ 18-116) 光文社 Amazon 暇つぶしに

『審議官: 隠蔽捜査9.5』 今野 敏 ***

審議官: 隠蔽捜査9.5 作者:今野 敏 新潮社 Amazon 今野さんの短編集は意外に楽しめました。「戸高」の登場が多いのも嬉しいなあと。長編は後半がいつも早足な気がしてそれが不満でしたが、短編にはそれがないのが良かったのかな。

『霜月記』 砂原 浩太朗 ***

霜月記 作者:砂原 浩太朗 講談社 Amazon 美味しそうな料理、魅力的な女性、そして品のある文章と今回も楽しい読書になりました。

『ババヤガの夜』王谷晶 ***

ババヤガの夜 作者:王谷晶 河出書房新社 Amazon 「バーバ・ヤーガの小屋」は「展覧会の絵」で知っていたのですが「ババ・ヤガ」は知りませんでした。魔女のことですか。しかも文芸に掲載され、推理作家協会賞の候補とか、読み慣れない作風でしたが、結果は○…

『刑事何森 逃走の行先』 丸山 正樹 ***

刑事何森 逃走の行先 作者:丸山 正樹 東京創元社 Amazon シリーズが面白くなってきたと思ったら、「何森」さん定年って、今後はどうなるの。

『青瓜不動 三島屋変調百物語九之続』 宮部 みゆき *

青瓜不動 三島屋変調百物語九之続 作者:宮部 みゆき KADOKAWA Amazon 「富次郎」を聞き手にしたのが良かったのかなあ。あきらかに「おちか」が聞き手のほうが面白い。「おちか」は聞き手を務める理由があったよね。残念ながら「富次郎」はそれがなく、あくま…

『マンガ ぼけ日和』 矢部 太郎 (著), 長谷川 嘉哉 **

マンガ ぼけ日和 作者:矢部 太郎 かんき出版 Amazon 悪くはないけど、程々なんだなあ。

『雫の街: 家裁調査官・庵原かのん』 乃南 アサ **

雫の街: 家裁調査官・庵原かのん 作者:乃南 アサ 新潮社 Amazon なぜだろう、前作ほどには引き込まれなかった。

『 真夜中の喝采―きんぴか〈3〉』 浅田次郎 **

真夜中の喝采―きんぴか〈3〉 (光文社文庫) 作者:浅田 次郎 光文社 Amazon

『血まみれのマリア―きんぴか〈2〉』 浅田次郎 **

血まみれのマリア―きんぴか〈2〉 (光文社文庫) 作者:浅田 次郎 光文社 Amazon

『三人の悪党―きんぴか〈1〉』 浅田次郎 **

三人の悪党―きんぴか〈1〉 (光文社文庫) 作者:浅田 次郎 光文社 Amazon

『マンガ ぼけ日和』 矢部太郎 **

マンガ ぼけ日和 作者:矢部 太郎 かんき出版 Amazon

『雫の街: 家裁調査官・庵原かのん』 乃南アサ **

雫の街: 家裁調査官・庵原かのん 作者:乃南 アサ 新潮社 Amazon

『藩邸差配役日日控』 砂原 浩太朗 ***

藩邸差配役日日控 作者:砂原 浩太朗 文藝春秋 Amazon 最後のどんでん返しはビックリ。それぞれの短編で引っかかりを感じていたのですが、「そうきたか」と。

『コメンテーター』 奥田 英明 **

コメンテーター 作者:奥田 英朗 文藝春秋 Amazon 読まされるのではなく、読み続ける努力が必要でした。それでも最後まで到達しそれなりにおもしろかったのですが。

『木挽町のあだ討ち』 永井 紗耶子 **

木挽町のあだ討ち 作者:永井 紗耶子 新潮社 Amazon あまり食指は動かなかったのですが、山周賞ということで読みました。本の構成上途中でダレ気味になり、最終章はちょっとがっかりでした。受賞するだけの出来上がりですが、私の好みではないかなあ。歌舞伎…

『俺ではない炎上』 浅倉 秋成 *

俺ではない炎上 作者:浅倉 秋成 双葉社 Amazon 時間の無駄でした。

『 奔れ、空也 空也十番勝負(十)』 佐伯泰英 **

奔れ、空也 空也十番勝負(十) (文春文庫 さ 63-172) 作者:佐伯 泰英 文藝春秋 Amazon

『ぼんぼん彩句』 宮部 みゆき *

ぼんぼん彩句 作者:宮部 みゆき KADOKAWA Amazon ついに途中で放り投げる宮部さんの本が。

『黒石』 大沢在昌 **

黒石 新宿鮫Ⅻ 作者:大沢在昌 光文社 Amazon 前作の続編ですか、中国関連はちょっと飽きたかなあ。

『箱庭の巡礼者たち』 恒川 光太郎 **

箱庭の巡礼者たち 作者:恒川 光太郎 KADOKAWA Amazon 恒川さんの作品は、発想が全てのような所があるのでそれが陳腐と感じてしまうとねえ、ということで最後は流し読みになってしまいました。