『夢幻花』 東野圭吾 *

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第26回 柴田錬三郎賞
トリックに齟齬はないのでしょうが、薬の影響下で名曲が生まれたとか、中古家屋に隠されていた得体の知れない種子を躊躇いなく食べたのかなど、登場人物にあまりも納得できない行動が多すぎます。
2〜3年前に10冊程読んで、以後読むことを止めてしまった東野圭吾さんの作品を柴田錬三郎賞受賞作ということで読んでみたのですが、直木賞受賞の『容疑者Xの献身』と同様に、読んだことを後悔しました。やはりこの作家とは相性が悪いようです。

以下は、悪意を含んでいるのではと想像できそうな直木賞委員の東野作品評
「ストーリー優先の安易さ」
「殺人がゲーム的に書かれていて、小説になりきっていない」
「思いつきだけの小説で、内側で発酵していない欠陥」
全面的には賛同しませんが、大外れともいえないのでは。