『ぼっけえ、きょうてえ』 岩井志麻子 ***

a21966a0

日本ホラー小説大賞山本周五郎賞受賞作、待望の文庫化!

岡山の遊郭で醜い女郎が客に自分の身の上を語り始める。間引き専業の産婆を母にもち、生まれた時から赤ん坊を殺す手伝いをしていた彼女の人生は、血と汚辱にまみれた地獄道だった…。
(「BOOK」データベースより)

最近気がついたが結構ホラー好きです。ただ汚いのは嫌だなあ。書名でなんとなく人間臭い物語を想像していたのですが、日本ホラー小説大賞も受賞していることに気がついたので読むことに。一時読み漁った横溝正史の小説に似た印象があるのは岡山が舞台ということか。四編とも甲乙が付けられない出来でホラーというだけでは無いことは山本周五郎賞受賞でもわかります。岩井志麻子さんは変なおばさんなだけではないのですね。

2017-034