『京の絵草紙屋満天堂 空蟬の夢』 三好昌子 ***

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侍としての名前と過去を捨て、京で暮らす戯作者・月夜乃行馬。懇意にする板元の満天堂書林で京の名所図会を執筆する行馬は、女絵師の冬芽が描く、哀しき想いを秘めた美しい絵に惹かれていく。同じ頃、行馬の仲間だった侍たちが、行馬が持っているはずの妖刀を振るう辻斬りに遭った、との報せが入る。自分を騙った下手人を探る行馬はやがて、故郷で起きていたある悲劇を知ることに…。(「BOOK」データベースより)


『縁見屋の娘』に続いて三好昌子さん二冊目。前作はファンタジーというか伝奇小説風でしたが、これはミステリー風味も加わってさらに楽しめました。本作の方が『このミステリーがすごい!大賞』に合ってるような。それにしても『縁見屋の娘』に優秀賞をおくり三好昌子さんを読者に紹介した『このミス』に拍手!

2018-003