『神祭』 坂東眞砂子 ***

神祭 (角川文庫)

神祭 (角川文庫)

 

 土佐の山に囲まれた盆地に、ひっそり佇む嬉才野村。村の家々では、かつて盛大な「神祭」が行われていた。それは、氏神様に一年の収穫を感謝する祭りであり、遠方からの親戚縁者が集い、村が賑わう日でもあった。村に住む老女・由喜の脳裏に甦った、四十年前の「神祭」の奇妙な記憶とは…。ある盆の日、山中に忽然と消えた公務員・定一。山に隠れて、あることないことを吹聴し、村人を嘲弄し始めた。定一は神隠しにあったのか、それとも死んでしまっているのか…。嬉才野村を舞台に、神秘と幻想美あふれる土俗世界を描いた、珠玉の短編小説集。(「BOOK」データベースより)

 

坂東さん名義の小説は、ほぼ読みました。印象に残っているのは『山妣』『旅涯ての地』『道祖土家の猿嫁』もっと読みたかったなあ。 

 

2019-72