『刺客―密命・斬月剣〈巻之四〉』佐伯 泰英 **

 

金杉惣三郎の肩口が存分に斬り下げられ、血飛沫が舞った。惣三郎はお杏の目の前で川に落ち、消息を絶った…。未亡人となったしのは、夫の弔いを済ませ、屋敷を出ることを宣言する。娘のみわが悲鳴を上げた。息子の清之助は両手を握り締め、袴の裾をぐいと掴んだ。母と妹の身を案じる清之助だったが、折りしも遠く鹿島での剣術修行を師匠に薦められ、思い悩む。(「BOOK」データベースより)

 

 2019-123