2024-03-04 『夜露がたり』 砂原 浩太朗 *** 夜露がたり 作者:砂原 浩太朗 新潮社 Amazon 市井の人を題材とする時代小説で、これまでの架空の神山藩の侍とは違っているのですが、砂原さんの文章のファンの方には楽しめると思います。短編集なのですが、8編通して「夜露がたり」ですね。
2024-02-16 『一夜:隠蔽捜査10』 今野 敏 ** 一夜:隠蔽捜査10 作者:今野 敏 新潮社 Amazon ☆2つ、という感じでしょうかね。原理原則の竜崎さんも、いくらか柔らかさが。いつも感じる最後の早足加減も今作もなかったようで、良い意味でらしくないシリーズ10でした。
2024-02-14 『存在のすべてを』 塩田武士 *** 存在のすべてを 作者:塩田 武士 朝日新聞出版 Amazon 『罪の声』が事件をフィクション(小説)化した作品とすると、『存在のすべてを』は、モデルになった事件があったかのような小説に思えます。本作はまちがいなく塩田さんの代表作の一冊だと思うのですが、なぜ「直木賞」の候補にもならなかったのでしょう?
2024-02-01 『互換性の王子』 雫井 修介 ** 互換性の王子 作者:雫井脩介 水鈴社 Amazon 雫井さんの本としては傾向が変わりましたかねぇ。タイトルも主人公と兄の名前もいかがなものかと。どうにもすっきりしない読書になってしまいました。
2024-01-01 『熔ける 大王製紙前会長 井川意高の懺悔録』 井川 意高 *** 熔ける 大王製紙前会長 井川意高の懺悔録 作者:井川 意高 双葉社 Amazon バカラで熱くなっていくところは、博打の種類も金額も違いますが、沢木耕太郎氏の『深夜特急』黄金宮殿を思い出しました。佐野眞一氏への批判で、ノンフィクション作家ではなく、フィクション作家には笑いました。アルコールとバクチへの依存を除けば極まともな経営者だったようですね。