2021-06-01から1ヶ月間の記事一覧

『テスカトリポカ』 佐藤 究 ***

テスカトリポカ 作者:佐藤 究 KADOKAWA Amazon 鬼才・佐藤究が放つ、クライムノベルの新究極、世界文学の新次元! メキシコのカルテルに君臨した麻薬密売人のバルミロ・カサソラは、対立組織との抗争の果てにメキシコから逃走し、潜伏先のジャカルタで日本人…

『雷神』 道尾 秀介 **

雷神 作者:道尾 秀介 新潮社 Amazon 雷撃に襲われたあの夜私たちは何を見て、何を見てはいけなかったのか。「昔の自分には絶対不可能だったと言い切れる、自信作です。僕が理想とするミステリーのかたちがいくつかあるのですが、そのうちの一つが書けました…

『己丑の大火 照降町四季(二)』 佐伯 泰英 **

己丑の大火 照降町四季(二) (文春文庫 さ 63-202 照降町四季 2) 作者:佐伯 泰英 文藝春秋 Amazon 書下ろし新作 『照降町四季』(てりふりちょうのしき)<全四巻> 4カ月連続刊! 著者初・女性職人が主役 「江戸の大火と復興」を通して描く、人々の知恵と興奮のス…

『初詣で 照降町四季(一)』 佐伯 泰英 **

初詣で 照降町四季(一) (文春文庫 さ 63-201 照降町四季 1) 作者:佐伯 泰英 文藝春秋 Amazon 日本橋の近く、傘や下駄問屋が多く集まる町・照降町に「鼻緒屋」の娘・佳乃が三年ぶりに出戻ってきた――著者初・江戸の女性職人が主役の書下ろし新作<全四巻>スター…

『天皇の影法師』 猪瀬 直樹 **

天皇の影法師 (中公文庫) 作者:猪瀬 直樹 中央公論新社 Amazon 天皇崩御そして代替わり。その時何が起こるのか。天皇という日本独自のシステムを〈元号〉を突破口に徹底取材。著者の処女作、待望の復刊。 数冊も読んではいないのですが、どうも説明が下手な…

『緑陰深きところ』 遠田 潤子 **

緑陰深きところ 作者:遠田 潤子 小学館 Amazon 兄さん、今からあんたを殺しに行くよ――。大阪ミナミでカレー屋を営む三宅紘二郎のもとに、ある日一通の絵葉書が届いた。葉書に書かれた漢詩に、紘二郎の記憶の蓋が開く。50年前、紘二郎の住む廃病院で起きた心…

『ヴィンテージガール 仕立屋探偵 桐ヶ谷京介』 川瀬 七緒 ***

ヴィンテージガール 仕立屋探偵 桐ヶ谷京介 作者:川瀬 七緒 講談社 Amazon 東京の高円寺南商店街で小さな仕立て屋を営む桐ヶ谷京介は、美術解剖学と服飾の深い知識によって、服を見ればその人の受けた暴力や病気などまでわかる特殊な能力を身につけていた。…

『花下に舞う』 あさの あつこ ***

花下に舞う 作者:あさの あつこ 光文社 Amazon 口入屋の隠居と若女房が殺された。北定町廻り同心、木暮信次郎は、二人の驚愕の死に顔から、昔、亡き母が呟いた「死の間際、何を見たのであろうか」という言葉を思い出す。岡っ引、伊佐治、商いの途に生きよう…