2018-08-01から1ヶ月間の記事一覧

『甘露梅―お針子おとせ吉原春秋』 宇江佐 真理 ***

遊廓でお針子として働きはじめた町家の女房が出会った、哀しくもやさしい恋。心の色艶を描かせたら当代随一の女流作家による、本当に「読ませる」時代小説。(「BOOK」データベースより) 2018-145

『絵金、闇を塗る』 木下 昌輝 ***

江戸末期に土佐に生まれ、幼少より絵の才能を発揮し、狩野派の技法を信じがたい短期間で習得した天才絵師―通称“絵金”。免許皆伝を得て帰郷し、土佐藩家老のお抱え絵師となるも、とある事件により追放される…。市川團十郎や武市半平太、前村洞和など、その絵…

『異郷のぞみし-空也十番勝負 青春篇』 佐伯 泰英 ***

五島列島の野崎島を後にした坂崎空也は、帆船肥後丸で対馬に辿り着く。岬で高麗の国を望みながら、渋谷眉月に想いを馳せていた空也は、対馬藩の重臣に声をかけられる。島での武者修行を許された空也だったが、領内に停泊している高麗船への同行を求められ―。…

『善魂宿』 坂東 真砂子 ***

天鏡峠に連なる山襞の合間に建つ合掌造りの一軒家。かつては蚕を育て暮す大家族がいたこの家に、今では母と息子がひっそりと暮らしている。道に迷った旅人たちは、一夜の宿と引き換えに里の話をとせがむ母に促され、それぞれの人生を語り始める―。彼岸に日金…

『天下 奥右筆秘帳』 上田 秀人 ***

将軍家斉が襲撃されたばかりの大奥に不審な二人のお末が入った。立花併右衛門は衛悟と瑞紀に素性を探らせる。大奥の主は初の外様出身の御台所茂姫。実家の藩主島津重豪は親藩入りを画策する。お末たちは死をもおそれぬ薩摩の忍・捨てかまりか。権をめぐる暗…

『墨痕 奥右筆秘帳』 上田 秀人 ***

鷹狩りで将軍を護った柊衛悟は、念願の立花家婿入りが決定的に。両家は加増に浴すも、併右衛門は奥右筆でいられるのか。復権に執念を燃やす定信は幕府転覆を狙う京からの刺客と手を結ぶ。異例ずくめの大奥での法要が実現、読経する闇の僧たちが将軍の前で牙…

『決戦 奥右筆秘帳』 上田 秀人 ***

かなわぬ。隙がない―宿敵冥府防人との生死を賭けた闘い。あらゆる忍を退けてきた最強の相手を倒さねば、衛悟は婚礼を前にした瑞紀のもとに帰ることはできない。義父併右衛門や師大久保典膳の助力は届くのか?そして将軍位をめぐる骨肉の争いの決着は!?大人気…

『刃傷 奥右筆秘帳』 上田 秀人 ***

「この間の遺恨覚えたか」と、衛悟のいない江戸城中で刺客に斬りつけられた併右衛門は、脇差で受けるも鞘が割れ、白刃をさらす。殿中法度にふれたと目付に捕らわれ、切腹、お家断絶を覚悟する併右衛門。筆で生きてきた奥右筆に、危難から脱出する秘策はある…

『隠密 奥右筆秘帳』 上田 秀人 ***

一族との縁組を断り、松平定信を敵に回した立花併右衛門。だが愛娘瑞紀はなんと縁談相手の旗本家に掠われてしまう。そして定信は将軍家斉の暗殺未遂事件の黒幕探しを併右衛門にあえて依頼する。併右衛門をかばい手裏剣を肩に受けた衛悟に殺到する刺客たち。…

『秘闘 奥右筆秘帳』 上田 秀人 ***

立花家の一人娘瑞紀にもたらされた格違いの婿取り話。糸を引くのは奥右筆組頭を手駒にしたい松平定信か。苦悩しつつも立花併右衛門は、将軍継嗣最大の謎、家基急死事件の驚くべき真相に迫っていた。そして定信憎しの一橋治済は、謀殺の命をついに冥府防人に…

『春風ぞ吹く―代書屋五郎太参る』 宇江佐 真理 ***

幕府小普請組に属する村椿五郎太は、西両国広小路の文茶屋で代筆を内職とするかたわら、学問吟味に合格し御番入り(役職に就くこと)を狙っている。そうすれば将来を約束している娘・紀乃との仲も許されるというものである。代書屋に持ち込まれる騒動、紀乃と…

『召抱』 上田 秀人 ***

復権を狙う松平定信は、奥右筆潰しを画策。しがない武家の次男柊衛悟にありえない新規召し抱えの話が。併右衛門の一人娘瑞紀との婚約も消滅してしまうのか。筆を武器とする奥右筆の虚を衝かれた併右衛門に、幕府転覆を企てる闇の僧兵らも襲いかかる。人気爆…

『大家さんと僕』 矢部 太郎 ***

第22回手塚治虫文化賞短編賞受賞! 1階に大家のおばあさん、2階にトホホな芸人の僕(カラテカ・矢部太郎)。 一緒に旅行するほど仲良くなった不思議な「2人暮らし」の日々は、 もはや「家族」! ?大切な人をもっと大切にしたくなる、 泣き笑い、奇跡の実話漫画!…

『ピエタ』 大島 真寿美 ***

18世紀、爛熟の時を迎えた水の都ヴェネツィア。『四季』の作曲家ヴィヴァルディは、孤児たちを養育するピエタ慈善院で“合奏・合唱の娘たち”を指導していた。ある日、教え子のエミーリアのもとに、恩師の訃報が届く。一枚の楽譜の謎に導かれ、物語の扉が開か…

『前夜 奥右筆外伝』 上田 秀人 ***

奥右筆組頭に出世し幕政の闇にふれることになる立花併右衛門も、病弱な妻と幼い瑞紀を抱える無役の小普請だった。併右衛門の盾となる隣家の次男柊衛悟は、剣の道も己の将来も壁にぶちあたり、もがいていた。衛悟の仇敵冥府防人、冥府防人を使役した権の亡者…

『簒奪 奥右筆秘帳』 上田 秀人 ***

権の魔に魅入られた者の業は深い。将軍家斉の父一橋治済、執政から外れた松平定信、御三家の一角水戸徳川家。将軍位簒奪を狙う暗闘は熾烈を極める。幕政の闇を知る奥右筆組頭立花併右衛門と危地を潜ってきた柊衛悟に、破格の婿入り話が。二人の絆もこれまで…

『継承 奥右筆秘帳』 上田 秀人 ***

将軍家斉の四男敬之助が急逝し、尾張徳川家は後継を失う。思惑渦巻く江戸城を震撼させたのは、神君家康の書付発見という駿府からの急報だった。真贋鑑定を命じられた奥右筆組頭、立花併右衛門は、衛悟の護衛も許されぬ覚悟の箱根越えに向かうのだが!?注目度…

『星夜航行 下巻』 飯嶋 和一 *

秀吉の明国と朝鮮への野望は誰にも止められない。小西行長ら秀吉吏僚の隠蔽工作は国と民を泥沼の地獄へと導いていく。沢瀬甚五郎も否応なく渦中に巻き込まれた。 (「BOOK」データベースより) タイトルに惹かれて読み始めたのですが、普段は読まない歴史小…