2017-04-01から1ヶ月間の記事一覧

『不発弾』 相場英雄 ***

大手電機企業・三田電機が発表した巨額の「不適切会計」。警視庁捜査二課の小堀秀明は、事件の背後に一人の金融コンサルタントの存在を掴む。男の名は、古賀遼。バブル直前に証券会社に入社し、激動の金融業界を生き延びた古賀が仕込んだ「不発弾」は、予想…

『回帰 警視庁強行班係・樋口顕』 今野敏 **

四谷にある大学の門近くで自動車の爆発事故が起こった。死者と怪我人を出したこの爆発は、やがて「爆弾」によるものだったことが判明する。宗教テロが疑われる中、軽視庁刑事部捜査一課の樋口顕は情報収集に動き出すが、上司である天童隆一管理官から「かつ…

『われ敗れたり―コンピュータ棋戦のすべてを語る』 米長邦雄 *

ニコニコ生放送で100万人が見守った第1回将棋電王戦「米長永世棋聖vs.ボンクラーズ」。その激闘の裏側には何があったのか。羽生善治2冠ほかプロ棋士たちの観戦記付き。(「BOOK」データベースより) 「すべてを語る」と副題にあるが、正確には「都合の良い話…

『受難』 姫野カオルコ **

ある日、あなたの肉体に人面瘡ができたら、あなたはどうしますか?フランチェス子の場合は…彼女は人面瘡を「古賀さん」と名づけて共同生活をはじめ、「ダメ女!」と日夜罵られていましたが、ひょんな事から思いついた新ビジネスで運命はさらに急転回…極北の笑…

『あの日にかえりたい』 乾ルカ ***

「できることなら、俺はあの日に帰りたい。帰りたいんだ。帰って女房を…」車いすの老人が語った言葉の真意とは―表題作ほか、時の残酷さと優しさ、そして時空を超えた小さな奇跡と一滴の希望を描く、著者渾身の6篇。(「BOOK」データベースより)玉石混交です…

『また、桜の国で』 須賀しのぶ ***

ショパンの名曲『革命のエチュード』が、日本とポーランドを繋ぐ!それは、遠き国の友との約束。第二次世界大戦勃発。ナチス・ドイツに蹂躙される欧州で、“真実”を見た日本人外務書記生はいかなる“道”を選ぶのか?(「BOOK」データベースより) 主人公の設定が…

『入らずの森』 宇佐美まこと ***

事故で陸上選手生命を絶たれた中学教師、家庭崩壊で転校してきた女子中学生、Iターン就農を目指す初老の男。無関係だった人生が「禁断の森」で交錯した時、平穏な日常が狂い始めた…平家の落人伝説、漂泊の山の民、因習の小集落…期待の大型新人が日本の原風景…

『ダイナー』 平山夢明 **

ひょんなことから、プロの殺し屋が集う会員制ダイナーでウェイトレスをする羽目になったオオバカナコ。 そこを訪れる客は、みな心に深いトラウマを抱えていた。一筋縄ではいかない凶悪な客ばかりを相手に、 カナコは生き延びることができるのか? 次々と現れ…

『人工知能は人間を超えるか ディープラーニングの先にあるもの』 松尾豊 ***

人類の希望か、あるいは大いなる危機なのか?「人間のように考えるコンピュータ」の実現へ、いま、劇的な進展が訪れようとしている。知能とは何か、人間とは何か。トップクラスの人工知能学者が語る、知的興奮に満ちた一冊。(「BOOK」データベースより)理解…