2015-01-01から1年間の記事一覧
少し読んだところで、「まずいハズレ本だった」と思ったのですが、読み終わった時は**さんの書評を参考に読んでよかったと思えました。やさしい男かと思うとすべてが計算の上の行動だったのはびっくりでしたが、一番驚いたのは最後に明かされる結希の秘密…
2016年本屋大賞さらりとした肌触りの小説かな、「あれ、これで終わり」ですかという印象です。
ちょっと変化を加えた警察小説で新しいシリーズになるのでしょうか。登場人物が少し多すぎたような気がします。佐々木譲さんの警察ものなので安定したおもしろさがありましたが、一気読みとはなりませんでした。動機に不満が残りましたが、犯人の意外性を考…
これは歴史小説なのか時代小説なのかそれともホラー小説か、前作も良かったがこれも充分に楽しみました。人魚の肉を坂本龍馬と岡田以蔵が食べてなんて発想がどこからくるのか、そしてそれを小説にまとめる力に脱帽です。
奥田さんの「家」シリーズも、「選挙と妻」のなかの「井端さん一家」シリーズなのかな?と想像してしまった。まさかね。
法医昆虫学捜査官シリーズは『147ヘルツの警鐘』 、『水底の棘』と読んで『シンクロニシティ』は読んでいなかったが、この『メビウスの守護者』 が思いのほか良かったので『シンクロニシティ』2作目も読もうかな。
ユーモア小説で小説すばる新人賞受賞。面白おかしいのだが、少し古さも感じてしまいます。
小説を読む時のようなハードルはない。興味のある種類のノンフィクション以外は読書対象にならないからか。『ルポ 電王戦―人間 vs. コンピュータの真実 (NHK出版新書 436)』と比較するとやっつけ仕事風かなあ。
「髪結い伊三次」なのに伊佐治やお文の登場は少なく、子供や孫が中心の余話になってシリーズも世代交代が進んでいます。今回は気になっていた茜と伊余太が登場してくれ、将来にもすこし含みをもたせてくれました。 これが最終巻となってしまうのでしょうか。…
凝った構成の作品で、読むのに骨がおれましたが、さすがに佐藤正午さんでした。
知っている内容も多かったが、コンピュータ側を追っかけていたので、棋士側の話が新鮮でした。それでも裏のディープな話(とくにご本人がらみは)書いていないようですね。
まさか琉金とは、白点病は塩水浴や水温を少し上げると効果的でしたね。面白かったです。
シーズ物のプロローグといった感じかな
最近読んだ本では一番面白かった。『流』はエンタメ的な良さだが、これは時代小説と限らないジャンルを越えた面白さがあった、直木賞受賞はまた別の基準なのだろう。
『太陽は動かない』の登場人物の少年時代の話だが、同じようにエンタテインメントになるのかな。吉田修一のこの手の作品は読まなくてもいいかなと思う。エンタメ風ではありますが、そこまで徹底していないもどかしさがある。
第三回ポプラ社小説大賞特別賞ということは、年度は違うが大賞 齋藤智裕『KAGEROU』よりはレベルが下ということか。なるほど。
小説を書くために生活保護の問題点を調べて推理小説に仕立てました。小説の題名は『パレートの誤算』とおしゃれにしてみました。という著者の努力が無駄にみえるような安易な仕上がりです。柚月裕子さんの作品は5冊目ですが、残念な読書になりました。
東山彰良2冊め、直木賞の選考で圧倒的な評価で受賞したという期待ほどではなかった。面白さは充分ですが、一気読みにはならなかったというくらいでした。前評判が足を引っ張ることになったかも知れません。もちろん山本周五郎賞よりははるかによかったです。
事件は解決しましたが、秦警部補の家族のその後も気になります。佐方貞人ようにシリーズ化されないかな。
選にもれた直木賞での評価と、受賞した山本周五郎賞の選評を読み比べると同じ作品の選評とは思えません。読み終えるのには努力が必要でした。辻村深月さんの作品と同じで男性読者には興味がもてないエピソードが多くて。タイトルではないですが女子会向けの…
T県か、D県の作家もいたな。関西弁かとここで早くもテンションが下がってしまった。ページをめくる速度がどんどん落ちて何度も中断してしまう。最後は怒りさえ覚えるしまつ。乱歩賞はもう読むのはやめようかな。個人的に関西弁が苦手なだけで、関西圏に含む…
砂の王国がどうなるのか、最後のまとめ方は難しい。何通りくらい考えたのかな、まあこれも有りだ。
映画「ディア・ドクター」の番外編とでもいうべきな短編集でしょうか、僻地医療にかかわる人たちを書いています。アマゾンのレビューが良かったので読んでみましたがにたような題材が並んでしまうと飽きてしまいます。
ポプラ社小説新人賞かなるほど。
いつものようにほっとする短編集でした。これがシリーズ化されるとうれしいのですが、健康に留意して長く書きつづけてほしい作家さんです。