2016-04-01から1ヶ月間の記事一覧

『山女日記』 湊かなえ **

誰にも言えない「思い」を抱え、一歩一歩、山を登る女たちは、やがて自分なりの小さな光を見いだしていく。女性の心理を丁寧に描き込んだ連作長篇。 この先にどんな闇が待ち構えているのかと、ドキドキしながら何も起らずに読みおえてしまった。湊かなえさん…

『教場』 長岡弘樹 *

横山秀夫さんが帯で『初の警察学校小説にして決定版。脱帽―。』と絶賛。だそうですが、横山秀夫さんの作品に感動したことがない私には、これも時間の無駄な作品でした。残念。

『犯人に告ぐ』 雫井脩介 ***

主要登場人物はそんなやついないだろと思うが、大藪春彦賞的にはありかなあ。サスペンス、警察小説、推理といろんな要素の入った面白い小説でした。直木賞や本屋大賞は無理かな、男性読者むけ週刊誌の年間ベストが似合う本です。

『書店主フィクリーのものがたり』 ガブリエル・ゼヴィン,小尾芙佐訳 *

2016本屋大賞翻訳小説部門一位 なんだけど、翻訳の質は一位とはいえないなあ。機械翻訳とは言わないが読書の足を引っ張る和訳でした。翻訳小説慣れした読者なら気にならないかな。日本語なのに英文法というか、日本字外国語という感じで本に入り込めませんで…

『髪結い伊三次捕物余話 擬宝珠のある橋』 宇江佐真理 ***

とうとう終わってしまいました。

本屋大賞2016

『火花』、『世界の果てのこどもたち』以外は読みました。個人的には4,5,6位が良かった。いっそ『君の膵臓をたべたい』が1位のほうが思いっきり「本屋大賞」を罵倒できたなと。 まあ本屋さんが「売りたい本」の賞なので、優れてるとか面白いとは別の基準でし…

『恩讐の鎮魂曲』 中山七里 ***

3.11の地震と津波のニュース映像を見て以降、モーツァルトのレクイエム を時々聞くようになりました。今回の御子柴シリーズはそのレクイエム(鎮魂曲)がタイトルになっていました。リーガル・サスペンスとしてはよくできていると思いますが、どうしても現実…

『神の値段』 一色さゆり ***

ミステリーとしては、いろいろ問題もありそうですが、業界ものとして読むとそれなりに楽しめます。ただし、それなりにという条件付きです。読んだことを後悔することはありません。

『君の膵臓をたべたい』 住野よる *

2016年本屋大賞ノミネートかよ、ソフトカバーでこの表紙デザイン予想を裏切らないべたな内容です。時間の無駄でした。繰り返しますが時間の無駄でした。オススメしません!

『さよなら妖精』 米澤穂信 *

意外なのが、アマゾンのカスタマーレビューは点数が良いこと。しかし、ほろ苦い青春物ということを前提にすると不思議ではないのかもしれません。私には時間の無駄でした。

『孤狼の血』 柚月裕子 ***

第69回日本推理作家協会賞 長編および連作短編集部門広島の暴力団抗争を刑事の視点から描いていて、女性が書いたとは思えない仕上がりです。主人公の日誌の黒塗りの意味が最後に明かされますが、ここは「仁義なき戦い」で最後に菅原文太が見栄を切るシーン…

『ガラパゴス 下』 相場英雄 ***

上下巻ですがそれほど長さを感じません。イッキよみでしたが、登場人物が類型的な気がしました。殺人の報酬が正社員というのは安すぎませんかねえ

『ガラパゴス 上』 相場英雄 ***

『バラカ』 桐野夏生 ***

さあ読むぞと準備をしないといけない作家No1かな、桐野さん。川島がもっと最後までかき回すのかなと思ったらあっけない最後、後半バタバタしてた?