2014-06-01から1ヶ月間の記事一覧

ご飯漬け 床養生

ご飯0.5合と塩10gを追加。追加前は漬け床が少し酸味が強い香り。

『南の子供が夜いくところ』 恒川光太郎 ***

「トロンバス島」を舞台にした短篇集。読み始めるとすぐに恒川ワールドに引き込まれてしまう。あらがうことは不可能で、ただただ、その世界を漂うだけ。

『太陽の棘』 原田マハ ***

絵画と関係者を題材とした原田マハさんのお馴染みのスタイルの小説。舞台は戦後の沖縄、アメリカ軍の軍医と沖縄の画家たちの交流。題材のせいか少し全体に甘さが目立つような気がする。ただ、これがないと原田さんらしくないのだが。

『死国』 坂東眞砂子 ***

小説のジャンルはホラー、四国を舞台にお遍路と比奈子、文也、莎代里を中心に話が進む。莎代里は死者で、文也を自分の世界に連れ込もうとする。 怖さはそれほどでは無かったが意外に読書スピードが上がらない。なんとか読了。

『カササギたちの四季』 道尾秀介 **

三浦しをん作、と言われても納得してしまいそうな作品。登場人物や作品の肌触りもそっくり。 これでいいのか?いいえ納得できません。

『蒼白の仮面 ~六機の特殊II~』 黒崎視音 **

なかなか見かけない作者の文庫。偶然100円コーナーで発見。 100円は妥当な価格設定か?

『それでも、警官は微笑う』 日明恩 **

第25回メフィスト賞受賞作 作者は警察小説の書き手であると同時に警察小説のファンなのでしょう。警察小説の勘所を押さえた秀作だとは思います。刑事のコンビ、対立する部署などこれまでにいろいろな小説で使われた作法をうまく導入して仕上げてあります。 …

『貘の檻』 道尾秀介 **

思わせぶりなタイトルです。あまり期待過ぎると読んでがっかりするかなあ。構成も夢の世界?とミステリー部分が交互に書かれていますが、作者の想定した効果を上げているようには思えません。ミステリーの構成も手垢の付いた古臭いものに思えて残念です。謎…

『道祖土家の猿嫁』 坂東眞砂子 ***

猿嫁と呼ばれた蕗の道祖土家への嫁入ではじまり、蕗の三十三回忌で物語は終わる。道祖土家の歴史が蕗の目線で綴られる。政治や社会の関わり、豪農の嫁の生活が並行して話は進む。 内容は地味なのに、心に訴えてくる何かがあり後半は一気読みでした。最後を蕗…

ご飯漬け その後

ぬか床のような手間がいらないので、気分で漬ける野菜をかえて 楽しんでいる。塩漬けにはない旨味がある。 水分が多くなったら適当に金ざるで水をきり、塩を追加している だけ、漬け床の色はあまり変化がなく白色。ごはんは粒が小さく なっていきお粥状かな…

帽子3

結局お役所も役に立たない、1人対狼藉グループ&市役所では勝ち目がないものね。と言うことで、オッカナイ役所に相談に行った。今回は終わったことで被害届を出す わけではないが、今後はこんな事案には対応していただけると聞いて少し気分がはれた。今回の…

『折れた竜骨』 米澤穂信 **

第64回日本推理作家協会賞 よくできたミステリーだが、ファンタジー仕立てなのがねえ。『満願』が良かったのでこれも読んでみたがやはり苦手です。次の本を読み始めましたが、一気にその世界に引き込まれています。この『折れた竜骨』はとうとうそのファンタ…

帽子2

散々コケにされた。以後関りあいになりませんように。 と言ってもダメだろう。一方的な被害者なのに、市は防波堤になってくれない。 まあ、しょうがないか。

『ジャズの名盤入門』 中山康樹 **

入門ものなので、それほど目新しさはない。根本のズレは、葉先まで及ぶことを再認識した。

『路(ルウ)』 吉田修一 ***

台湾新幹線と登場人物それぞれの路が交差したり、接近してそして離れていったり、今回もまた違う「吉田修一」を読むことができました。暖かい気持ちで読み終えました。これと同じ題材を「某本屋大賞作家」が書いたら、読む方が恥ずかしくなる熱血物語になる…

帽子1

近所で作業している若者がやってきた。面倒なので最初に挨拶に来たときに以後は勝手にやってくれと言い渡したのだが、これで3回目、いい加減にしてくれよ。他人の家の玄関に入って、帽子も取らずしゃべり出す。 屋内では帽子はとるものと思っていたが、目上…

『まほろ駅前狂騒曲』 三浦しをん ***

作者はどろどろにならない所が持ち味なのかな。自衛隊や健康食品協会について決して深くえぐる天界にせず表面をサラッと撫でる程度にして、主人公の飄々とした生活を描いていく。今回は行天の過去も開かされるが決して重苦しくはならない。そう、サラッとし…

『黒い家』 貴志祐介 ***

第4回日本ホラー小説大賞 いやー怖い、途中で読むのを止めるのも怖い、読み終わってもやっぱり怖い。で何が怖いのかというと、お化けや妖怪よりも「人間」が一番怖い、それも女が……