2014-01-01から1年間の記事一覧
再読*2014年読書数182冊
良くも悪くも新田次郎文学賞。
これが絶筆 とりあえず(一)と(二)をと読み始めたら結局最後(七)まで読んでしまった。
連作の短編集ですが、やはり読み終わった時の満足感があります。どの短篇も最後にその先のわずかな光が見えるのですが、その光り具合がほどほどの加減でおしつけがましくありません。
これまで二冊読んでいる貫井さんの作品はあまりしっくりしていなかったのですが、この作品では読み始めたら一気に読了しました。わくわくしながら読み進めたのですが残念なのは推理小説としてはやはり無理な部分があるように私には思えました。でもそれが貫…
純愛ファンタジーの手紙とホラー&サスペンスが交互に語られる構成が魅力です。引き込まれて一気読みでした。ありえないお話に、現実にあった事件を挟み込んでるのですが、事件をもうすこし変化した形にして欲しいかな。
宮部作品なので「あらがみ」かと思ったが「こうじん」でしたね。山から怪物が現れて村を襲う、まるで某アニメのようですが、さすが宮部さん「お子様ランチ」でも「勧善懲悪」でもありません。宮部さんのファンタジー物は苦手なのですがこれは楽しめました。
テレビの必殺シリーズは最後の5分を見る派でしたが、山村聡さん、山崎勉さんの「仕掛け人」の記憶が曖昧です。かなり色合いが違っていたような。原作は面白いですね。ちょっとした食事の場面が新鮮です。
『家守奇譚』の続編です。前作のように引き込まれることはありませんでした。
再読
苦手なものが二つそろった小説でした。青春小説そしてファンタジー、一応読了したがどうも桜庭さんは苦手です。またしばらくはさようなら。
推理小説と問題提起は両立しますかねえ。介護の問題を調べて丁寧に書き込んでいますが、途中でそこまで丁寧に書かなくてもと思いました。たかが推理小説でしょ。 上司の窃盗は書く必要があるのかなあ、まあどんでん返しのための設定なんでしょうが、ちょっと…
お約束のどんでん返しの必要があるのかな。しかし、それがないとらしくないか。これまでの腑分け and どんでん返しのパターンからは脱しているので新鮮でした。
エンターテインメントとしては、舞台がちょっと寂しいかな。
高知の山里に暮らす41才の美希、そこに若い教師が赴任してきます。そして村に異変がという坂東さんお得意の展開に、最後は坂東さんらしい結末です。坂東ワールドが好きな人はぜひ。
心に虚空を抱える同心木暮信次郎と深い闇を抱える商人遠野屋清之介。 武士と遊女の無理心中を追って、宿命に抗う男と女の生きる哀しみを描く。『弥勒の月』シリーズ5。木暮信次郎と遠野屋清之介を詳しく描くほどこのシリーズの魅力が落ちてきている。読み方…
すべての作品に漂う気配が読み終わってもしばらく感じられます。表題作と「夏の朝」「ハクガン異聞」が印象に残った。
「ジョーカー・ゲーム」に続いて読んだが、かなりエンターテインメントよりで「あれ」こんな作品なの?と思ってがっかりでした。シリーズとしても、推理小説としてもエンターテインメントしても中途半端かなあ。
ラブ・ストーリーや連作短編集はどうでしょう、長編の吉田さんは好きなのですが。
やはりおいしそうな献立でした。
ロンドンと日本の話がうまく組み合わせてあって飽きずに読み終わりました。大洋の死の謎がちょっと説得力がなかったかなとも思いますが、ロンドンの推理小説風が日本の話とどうつながるのかと次第にひきこまれました。舞台が日本だけでは途中で飽きてしまっ…
これは『ひょうたん』の続編でしたね。豪華ではない献立だががおいしそう。