2015-10-01から1ヶ月間の記事一覧

『森は知っている』 吉田修一 ***

『太陽は動かない』の登場人物の少年時代の話だが、同じようにエンタテインメントになるのかな。吉田修一のこの手の作品は読まなくてもいいかなと思う。エンタメ風ではありますが、そこまで徹底していないもどかしさがある。

『風待ちのひと』 伊吹有喜 **

第三回ポプラ社小説大賞特別賞ということは、年度は違うが大賞 齋藤智裕『KAGEROU』よりはレベルが下ということか。なるほど。

『パレートの誤算』 柚月裕子 **

小説を書くために生活保護の問題点を調べて推理小説に仕立てました。小説の題名は『パレートの誤算』とおしゃれにしてみました。という著者の努力が無駄にみえるような安易な仕上がりです。柚月裕子さんの作品は5冊目ですが、残念な読書になりました。

『編笠十兵衛〈下〉』 池波正太郎 ***

『編笠十兵衛〈上〉』 池波正太郎 ***

『流』 東山彰良 ***

東山彰良2冊め、直木賞の選考で圧倒的な評価で受賞したという期待ほどではなかった。面白さは充分ですが、一気読みにはならなかったというくらいでした。前評判が足を引っ張ることになったかも知れません。もちろん山本周五郎賞よりははるかによかったです。

『ウツボカズラの甘い息』 柚木裕子 ***

事件は解決しましたが、秦警部補の家族のその後も気になります。佐方貞人ようにシリーズ化されないかな。

『ナイルパーチの女子会』 柚木麻子 **

選にもれた直木賞での評価と、受賞した山本周五郎賞の選評を読み比べると同じ作品の選評とは思えません。読み終えるのには努力が必要でした。辻村深月さんの作品と同じで男性読者には興味がもてないエピソードが多くて。タイトルではないですが女子会向けの…

『道徳の時間』 呉勝浩 **

T県か、D県の作家もいたな。関西弁かとここで早くもテンションが下がってしまった。ページをめくる速度がどんどん落ちて何度も中断してしまう。最後は怒りさえ覚えるしまつ。乱歩賞はもう読むのはやめようかな。個人的に関西弁が苦手なだけで、関西圏に含む…

『砂の王国(下)』 荻原浩 ***

砂の王国がどうなるのか、最後のまとめ方は難しい。何通りくらい考えたのかな、まあこれも有りだ。

『砂の王国(上)』 荻原浩 ***