『元彼の遺言状』 新川 帆立 ***

 

本年度の第19回『このミステリーがすごい! 』大賞受賞作は、金に目がない凄腕女性弁護士が活躍する、遺産相続ミステリー! 「僕の全財産は、僕を殺した犯人に譲る」という奇妙な遺言状を残して、大手製薬会社の御曹司・森川栄治が亡くなった。学生時代に彼と3か月だけ交際していた弁護士の剣持麗子は、犯人候補に名乗り出た栄治の友人の代理人として、森川家の主催する「犯人選考会」に参加することとなった。数百億円とも言われる財産の分け前を獲得するべく、麗子は自らの依頼人を犯人に仕立て上げようと奔走する。一方、麗子は元カノの一人としても軽井沢の屋敷を譲り受けることになっていた。ところが、避暑地を訪れて手続きを行なったその晩、くだんの遺書が保管されていた金庫が盗まれ、栄治の顧問弁護士であった町弁が何者かによって殺害されてしまう――。

 

 読みやすく、どんどんページが進んでいきます。主人公や主要人物の性格もキャラが立っていて引き込まれていくのですが、突然次作は無しだなと思ってしまいました。何故かなあ。読み終わった感想は「頭」では感心しても「ハート」には響かないかな。

 

2021-012

 

『天保悪党伝』 藤沢 周平 *

 

天保悪党伝 (新潮文庫)

天保悪党伝 (新潮文庫)

 

天保年間の江戸の町に、極めつきのワルだが、憎めぬ連中がいた。博打好きの御家人・片岡直次郎、辻斬りで財布を奪う金子市之丞、抜け荷の常習犯・森田屋清蔵、元料理人の悪党・丑松、ゆすりの大名人として知られた河内山宗俊、そして吉原の花魁・三千歳。ひょんなきっかけで知り合った彼らが、大胆にも挑んだ悪事とは…。世話講談「天保六花撰」に材を得た痛快無比の連作長編。 (「BOOK」データベースより)

 

合わない作家NO1かな?多分藤沢さんが真面目すぎるのだろう。

 

2021-011

 

『雪に撃つ』佐々木 譲 ***

雪に撃つ

雪に撃つ

  • 作者:佐々木譲
  • 発売日: 2020/12/15
  • メディア: 単行本
 

翌日からの雪まつりを楽しむため世界中から観光客が押し寄せ沸き立つ札幌。北海道警察本部大通署の佐伯宏一は部下の新宮とともに自動車窃盗現場に向かっていた。その頃署内では、生活安全課少年係の小島百合が釧路から家出した少女が札幌に向かっているという電話を受けた。一方、機動捜査隊の津久井卓は住宅街で起こった発砲事件の現場に向かっていた。これら複数の事件は、やがてもつれ合いながら、雪まつりを舞台に激化していく―。 (「BOOK」データベースより)

 

せっかくの道警シリーズなのに、ちょっとマンネリ?

 

2021-010

『ワンダフル・ライフ』 丸山 正樹 ***

 

ワンダフル・ライフ

ワンダフル・ライフ

  • 作者:丸山 正樹
  • 発売日: 2021/01/19
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

事故で重度の障害を負った妻(49)を自宅で介護している「わたし」(50)。なんのために、こんなにも自由のない生活を続けているのか……「わたし」の物語と、さまざまな悩みを抱える男女の物語が絡み合い、繋がるとき、慟哭の真実が明かされる――

 

内容から読むかどうか、迷ったのですが読んで良かったです。複数の話が進行する形式がいろんな意味で良かったかなあ。

 

2021-009

 

『累々』 松井 玲奈 ***

 

累々

累々

  • 作者:松井 玲奈
  • 発売日: 2021/01/26
  • メディア: 単行本
 

 本当の私は誰。
結婚、セフレ、パパ活、トラウマ……。不穏さで繋がる全5編。
たくらみに満ちた、著者の新境地。

 

一作目『カモフラージュ』は飛び道具ぽかったが、本作はしかけはあるものの正統派。これで自作も読むことになりそう。

 

2021-008

 

 

『新型コロナ 7つの謎 最新免疫学からわかった病原体の正体』 宮坂 昌行 **

 

免疫学者が得体の知れない新型ウイルスの「7つの謎」に迫る。 (「BOOK」データベースより)

 

まだ、良くわかっていないという話

 

2021-007

『生きるコント』 大宮 エリー **

 

生きるコント (文春文庫)

生きるコント (文春文庫)

 

毎日、真面目に生きているつもりなのに…なぜか、すべてがコントになってしまう人生。思えばそれは子供の頃からだった。小学4年生のときのバレンタイン。あれはひどかった。おかんとふたりの海外旅行。あれは危なかった。彼とのクリマスマスイブ。なんでそうなるのか。これ全部本当なんです。 (「BOOK」データベースより)

 

 

2021-006