『それでも、警官は微笑う』 日明恩 **

a21966a0
第25回メフィスト賞受賞作
作者は警察小説の書き手であると同時に警察小説のファンなのでしょう。警察小説の勘所を押さえた秀作だとは思います。刑事のコンビ、対立する部署などこれまでにいろいろな小説で使われた作法をうまく導入して仕上げてあります。
そのせいか何となく全体が借り物競争みたいで、オリジナルの小説を読んだという満足感はありませんでした。またライトな仕立てなので私のような欲張りな読者はにはちょっと。