『永い言い訳』 西川美和 ***

a21966a0

これは良質な小説でした。永い言い訳の果てに待っていることの辛さは、誰しもがいくつかもっているでしょう。作品中で非常に気になる言葉がありました。「空想とは真逆の」これを「まぎゃく」と読むのは抵抗があります。「まぎゃく」という新語を使うと私の世代では軽蔑の対象になります。カタカナ出版社ならしょうがないのですが文藝春秋の本なのに。

真逆には『まさか」という読みがあり、しかし「まさか」と読んでしまうと意味が通じません「くうそうとはまさかの」ではね。
言い換えるなら正反対でしょうか。