『夜行』 森見登美彦 ***

a21966a0

夜は短し歩けよ乙女』『有頂天家族』『きつねのはなし』代表作すべてのエッセンスを昇華させた、森見ワールド最新作!旅先で出会う謎の連作絵画「夜行」。この十年、僕らは誰ひとり彼女を忘れられなかった。
(「BOOK」データベースより)

直木賞の候補ということで読みました。結果は満足ですが、森見登美彦フリークには受け入れにくい作品なのではと思いました。苦手な私が満足ですから、かなり直木賞寄りの作品を書いたと言うことかなぁ。夜行という作品と仲間の体験が順に語られ、そして主人公の語りで話は転調して現実と夜行の世界が混沌としていく。嫌いではない世界です。直木賞の選考委員からは不評のようですね。

2017-010