『ライプツィヒの犬』 乾緑郎 ***

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気鋭の劇作家内藤岳は、知己を得た世界的劇作家ヘルムート・ギジに師事するため、ドイツに渡った。ギジは冷戦時代、旧東ドイツで体制を批判するシェイクスピアの翻案作品で名を馳せていた。その彼が、三十年ぶりに『ロミオとジュリエット』の翻案『R/J』を執筆中というニュースは世界を驚かせ、原作と翻案が同時上演されることに。だが、新作の完成を待つ中で進む原作舞台の稽古中、女優が重傷を負う事故が発生。直後、ギジが新作原稿とともに姿を消した。岳はルームメイトで演劇研究家の桐山準と協力、ギジの足跡を辿り、やがて彼の経歴から消された闇を知ることに…。(「BOOK」データベースより)

いつもの乾緑郎さんのつもりで読み始めると、演劇関係のお話ですか、なるほどと思ったのは「劇団出身俳優に特有の、無駄に活舌が良くて大きな声」で、吹き出しそうになりました。無駄に背筋の伸びた**出身の女優さんというフレーズが思わず……。

2017-094