『愚者の毒』 宇佐美まこと ***

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一九八五年、上野の職安で出会った葉子と希美。互いに後ろ暗い過去を秘めながら、友情を深めてゆく。しかし、希美の紹介で葉子が家政婦として働き出した旧家の主の不審死をきっかけに、過去の因縁が二人に襲いかかる。全ての始まりは一九六五年、筑豊の廃坑集落で仕組まれた、陰惨な殺しだった…。絶望が招いた罪と転落。そして、裁きの形とは?衝撃の傑作!(「BOOK」データベースより)


炭坑で生活する人々を撮った写真集から話を膨らませた作品ということで、炭鉱の町の描写にひきつけられました。後半の殺人トリックは「そんなばかな?」となったのですが、読み終えて「日本推理作家協会賞」受賞に納得。

2017-136