『フォークロアの鍵』 川瀬七緒 ***

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千夏は民俗学の「口頭伝承」を研究する大学院生。老人の“消えない記憶”に興味を持ち、認知症グループホーム「風の里」を訪れた。入所者の一人・ルリ子は、夕方になるとホームからの脱走を図る老女。会話が成り立たない彼女の口から発せらせた「おろんくち」という言葉に千夏は引っ掛かりを覚え…。乱歩賞作家の傑作長編・深層心理ミステリー。(「BOOK」データベースより)


実際の認知症はもっと大変なのでしょうが、この小説のについてはそのツッコミは無しでいいかな。川瀬七緒さんらしい温かみと、グロさカゲン、そして赤堀涼子に続く個性的な女性主人公の誕生です。

2017-151