『薬指の標本』 小川 洋子 ***

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楽譜に書かれた音、愛鳥の骨、火傷の傷跡…。人々が思い出の品々を持ち込む「標本室」で働いているわたしは、ある日標本技術士に素敵な靴をプレゼントされた。「毎日その靴をはいてほしい。とにかくずっとだ。いいね」靴はあまりにも足にぴったりで、そしてわたしは…。奇妙な、そしてあまりにもひそやかなふたりの愛。恋愛の痛みと恍惚を透明感漂う文章で描いた珠玉の二篇。「BOOK」データベースより)


小川洋子さんは、これまで読んだ作品に駄作がないという作家の一人です。まあ、エンタメ系の感動とは無縁なのですが。

2018-019