『護られなかった者たちへ』 中山 七里 *

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仙台市の福祉保健事務所課長・三雲忠勝が、手足や口の自由を奪われた状態の餓死死体で発見された。三雲は公私ともに人格者として知られ怨恨が理由とは考えにくい。一方、物盗りによる犯行の可能性も低く、捜査は暗礁に乗り上げる。三雲の死体発見から遡ること数日、一人の模範囚が出所していた。男は過去に起きたある出来事の関係者を追っている。男の目的は何か?なぜ、三雲はこんな無残な殺され方をしたのか?罪と罰、正義が交錯した先に導き出されるのは、切なすぎる真実―。(「BOOK」データベースより)


あっと驚く犯人というパターンから犯人を想像しました。その想像の人物が犯人でした。マンネリという安定感と善意に解釈しておきましょう。  しかし「正義」を大上段にふりかぶってという本書のスタンスは如何なものかと。久しぶりに中山さんを読みましたが、この調子の作品がが続くならもういいかな。ということで私は「中山七里」さん終了です。

2018-146