天保十年。江戸伝馬町の牢内に火が入った。近火切放により、三日の猶予をうけた囚人たちが娑婆に消え、刻限が過ぎても六人が帰参しなかった。横領の罪で入牢中の伊丹主馬もその一人だ。夏目影二郎は、実父で勘定奉行職の常磐秀信から、破牢した主馬一統の始末と公金奪還の命を受ける。愛犬あかを伴い、主馬たちを追う影二郎。活字が大きくなった新装版。第三弾。
(「BOOK」データベースより)
2020-108
埼玉県警の何森稔は、昔気質の一匹狼の刑事である。有能だが、組織に迎合しない態度を疎まれ、所轄署をたらいまわしにされていた。久喜署に所属していた二〇〇七年のある日、何森は深夜に発生した殺人事件の捜査に加わる。障害のある娘と二人暮らしの母親が、二階の部屋で何者かに殺害された事件だ。二階へ上がれない娘は大きな物音を聞いて怖くなり、ケースワーカーを呼んで通報してもらったのだという。県内で多発している窃盗事件と同一犯だろうという捜査本部の方針に疑問を持った何森は、ひとり独自の捜査を始める―。“デフ・ヴォイス”シリーズ随一の人気キャラクター・何森刑事が活躍する連作ミステリ。著者の新たな代表シリーズ開幕!(「BOOK」データベースより)
デフ・ヴォイスのシリーズはすべて読んでいたのですが、毛色の変わった物語も読みたかったので、嬉しい新作でした。第三話「ロスト」は兄妹が2組?混乱してしまい、2回よみました。年は取りたくないな。何森シリーズも楽しみになりますね。
2020-105