2014-01-01から1年間の記事一覧
泣きの銀次シリーズ読了、髪結い伊三次捕物余話では描けない後味の悪さ?をやりたかったのかな。長編は読み手も体力がいりますが、作者も大変なのかな。 虚ろ舟が***なら題名は『虚ろ船』がいいな。
乃南さんらしさを期待すると残念な印象になるのかもしれませんが、ショートショート?が良かったです。短篇では『僕が受験に成功したわけ』のフェチぶりが何ともいえません。
ウミケムシもトラフシャコも昆虫ではないよね。かろうじてコケシガムシは昆虫? 好評なのでシリーズ化したのでしょうか、事件を調べていくと「昆虫が真実を語る」と言うよりも、昆虫etcを調べて犯行を構成していった感がただよっていて、登場人物も類型的な…
次は『名もなき日々を』
次は『?』
ロボトミーで「ローズマリー・ケネディー」を思いだししました。wikiをみると2005年86歳で没と、10年前くらいまで生きていたのか。その事実を知ったとき、何てひどいことをケネディー家はするのかと思ったのですが、その手術を小説にするのはあまりに趣味が…
「吉田修一らしくない」というレビューを読んだが、似たような感想です。アマソンのレビューもバラついています。「猿蟹合戦」の世界には馴染めませんでした。
次は『虚ろ舟 泣きの銀次 参之章』
犯罪小説と言うのでしょうか、犯人の目線で語られていきます。完全犯罪を目指しますが……。 後書きで作者が、この殺人方法では完全犯罪にはならない、真似しないようにと書いているのがなんとも。ほぼ一気読みでした。
とにかく、ぐいぐい読ませる小説でした。そして読後感の悪さは一級品です。中学生の死から話が進んでいくので、宮部みゆきの『ソロモンの偽証』と比較してしまいます。 『沈黙の町で』は話題の「朝日新聞」に連載されたんですね、意味はありませんが。微妙に…
『このミステリーがすごい!』大賞2006年。 賞もとった面白い、でも何かハートに響いてこない。相性が悪いのでしょう、きっと。読み始めてしばらくして、これ以前読んだと気がついた。頭ではいいねと思っても、何も残らない本かなあ。
書き下ろしだそうだが、短篇にはない中だるみがあるような。
どこかで「美奥」に繋がっている五編の短編集。ホラーのようで、民話のような「恒川」ワールド。
次は「心に吹く風」。
長編を読んでいたので短篇はどうかなと心配があったのですが、読み応えのある作品ばかりでした。第一級の短編集でした。
次は「明日のことは知らず」。
日本児童文学者協会新人賞、新美南吉児童文学賞、第44回小学館文学賞受賞。 ということで、お子様向けでしょうか、ちょっと物足りない。
女性が主人公で、無理はあるがそれが気にならない面白さがある。アメリカの裁判制度の問題点の指摘など、現役弁護士ならでは。
次は「今日を刻む時計」。
第21回(2014年)松本清張賞。 専門分野(戦闘機)に関しては、勉強しました感はなくよかったが、男女の「あれこれは」どうでしょう?いっそ主人公は男のほうがよかったのではと思います。なぜか比較してしまう『生存者ゼロ』なんかよりは、かなり面白いのです…
次は「我、言挙げす」。 「雨をみたか(い)」、「黒く塗れ」って偶然ですよねえ。 CCR - 雨を見たかい (Have you ever seen the rain) Rolling Stones - Paint It Black
家守となった主人公の日常と、亡くなった友人との不思議な交感をえがく。 ごく短い章が次々と語られていく。読み進めていくと、不思議な世界が広がる。
次は「雨を見たか」。
このシリーズではJAZZがとこどころで使われてきたが、今回はサッポロ・シティ・ジャズが舞台になっている。登場する人物も誰とは特定できないように設定されているが、これは○○さんがモデルかなと思わせる部分があって思わずニヤリ。内容は安定の道警シリー…
小説ばかりではなく、他にも活動されている著者なので作品数は多くありません。これもリーガル・サスペンス?ですが、抑制のきいた好感のもてる作品でした。他の分野は書くのは難しいかな。
表題作スローカーブを読みたくて、手に取ったが、さすがに古くなったかな。
次は「君を乗せる舟」。
第15回横溝正史賞受賞作。 素直に読み進めて、だまされるのが推理小説の楽しみ方でしょうが、珍しく途中で犯人が分かってしまいました。論理ではなく感なのですが。受賞時は性愛の描き方も受賞理由になったようですが、どうだろう?犯人がわかった段階で読書…
次は「黒く塗れ」。