2016-05-31から1日間の記事一覧

『沼地のある森を抜けて』 梨木香歩 **

第16回(2006年) 紫式部文学賞受賞はじまりは、「ぬかどこ」だった。先祖伝来のぬか床が、うめくのだ――「ぬかどこ」に由来する奇妙な出来事に導かれ、久美は故郷の島、森の沼地へと進み入る。そこで何が起きたのか。濃厚な緑の気息。厚い苔に覆われ寄生植物…