2018-08-04から1日間の記事一覧

『ピエタ』 大島 真寿美 ***

18世紀、爛熟の時を迎えた水の都ヴェネツィア。『四季』の作曲家ヴィヴァルディは、孤児たちを養育するピエタ慈善院で“合奏・合唱の娘たち”を指導していた。ある日、教え子のエミーリアのもとに、恩師の訃報が届く。一枚の楽譜の謎に導かれ、物語の扉が開か…

『前夜 奥右筆外伝』 上田 秀人 ***

奥右筆組頭に出世し幕政の闇にふれることになる立花併右衛門も、病弱な妻と幼い瑞紀を抱える無役の小普請だった。併右衛門の盾となる隣家の次男柊衛悟は、剣の道も己の将来も壁にぶちあたり、もがいていた。衛悟の仇敵冥府防人、冥府防人を使役した権の亡者…

『簒奪 奥右筆秘帳』 上田 秀人 ***

権の魔に魅入られた者の業は深い。将軍家斉の父一橋治済、執政から外れた松平定信、御三家の一角水戸徳川家。将軍位簒奪を狙う暗闘は熾烈を極める。幕政の闇を知る奥右筆組頭立花併右衛門と危地を潜ってきた柊衛悟に、破格の婿入り話が。二人の絆もこれまで…

『継承 奥右筆秘帳』 上田 秀人 ***

将軍家斉の四男敬之助が急逝し、尾張徳川家は後継を失う。思惑渦巻く江戸城を震撼させたのは、神君家康の書付発見という駿府からの急報だった。真贋鑑定を命じられた奥右筆組頭、立花併右衛門は、衛悟の護衛も許されぬ覚悟の箱根越えに向かうのだが!?注目度…

『星夜航行 下巻』 飯嶋 和一 *

秀吉の明国と朝鮮への野望は誰にも止められない。小西行長ら秀吉吏僚の隠蔽工作は国と民を泥沼の地獄へと導いていく。沢瀬甚五郎も否応なく渦中に巻き込まれた。 (「BOOK」データベースより) タイトルに惹かれて読み始めたのですが、普段は読まない歴史小…