2018-10-20から1日間の記事一覧

『薫風鯉幟 酔いどれ小籐次(十)決定版 (文春文庫)』 佐伯泰英 ***

文政二年仲夏。小籐次にとって商いの師である野菜売りのうづが、いつもの蛤町の船着場に三日も姿を見せない。うづの在所に様子を見に行った小籐次は、彼女に縁談が持ち上がっていることを知る。が、その相手、危険な取り巻きを抱える、なんとも厄介な男。縁…

『春雷道中 酔いどれ小籐次(九)決定版 (文春文庫)』 佐伯泰英 ***

ほの明かり久慈行灯の製作指南と、手代の浩介の婿入りが決まったことを報告するため、小籐次は久慈屋の面々と水戸に向け旅立った。だが密かに主の座を狙っていた古参の番頭・泉蔵が激しく反発し、一行を襲おうと画策する。一方、金座に押し込んだ賊が水戸街…

『竜笛嫋々 酔いどれ小籐次(八)決定版 (文春文庫)』 佐伯泰英 ***

小籐次の想い人おりょうに持ち上がった、二千四百石の高家・畠山頼近との縁談。おりょうは不安と不審を小籐次に吐露する。複雑な胸中を押し殺し、頼近についての調査を約する小籐次。次第に明らかになっていく意外な事実。そんな中、おりょうが手紙を残し、…