『道祖土家の猿嫁』 坂東眞砂子 ***

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猿嫁と呼ばれた蕗の道祖土家への嫁入ではじまり、蕗の三十三回忌で物語は終わる。道祖土家の歴史が蕗の目線で綴られる。政治や社会の関わり、豪農の嫁の生活が並行して話は進む。
内容は地味なのに、心に訴えてくる何かがあり後半は一気読みでした。最後を蕗の孫娘の回想にしたのが効果的で心に残る作品になりました。