『蜜姫村』 乾ルカ ***

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変種のアリを追って、東北の山村に迷い込んだ、東京の大学の講師で昆虫学者の山上一郎は、瀧埜上村の仮巣地区の人々に助けられ、命をとりとめた。翌年、山上は医師でもある妻の和子を説得し、一年間のフィールドワークのために、再び仮巣地区を訪れた。この村には医師がいなかったため、和子にとってもそれはやりがいのある仕事に思えたのだった。優しくて、親切な村の人々。だが、何日かその村で生活していくうちに、和子は違和感を覚える。―みんな健康的過ぎる…医師もいないのに…。(「BOOK」データベースより)

読みながら坂東眞砂子さんの作品に似てるなということ、終わりかたは違ったようですが。母娘そして孫娘まで書いてしまうにはもう少しページ数が必要かなと思いました。エロとグロは充分でエンターテインメント的なおもしろさはあったのですが、坂東さんのような読み応えを望んではいけないのでしょうね。