『橋を渡る』 吉田修一 ***

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ビール会社の営業課長、明良。部下からも友人からも信頼される彼の家に、謎めいた贈り物が?都議会議員の夫と息子を愛する篤子。思いがけず夫や、ママ友の秘密を知ってしまう。TV局の報道ディレクター、謙一郎。香港の雨傘革命や生殖医療研究を取材する。結婚を控えたある日…2014年の東京で暮らす3人の悩み、ためらい。果たして、あの選択でよかったのか―
(「BOOK」データベースより)

三章まではそれぞれのつながりは薄いが、四章でSFの展開でそれぞれが繋がって「橋を渡る」という行動の結果が提示されます。SF的な展開を受け入れることができないとこの作品はつまらないという感想になってしまいそうですが私は楽しめました。吉田さんは外れの少ない作家さんです。