『無名』 沢木耕太郎 ***

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一合の酒と一冊の本があれば、それが最高の贅沢。そんな父が、ある夏の終わりに脳の出血のため入院した。混濁してゆく意識、肺炎の併発、抗生物質の投与、そして在宅看護。病床の父を見守りながら、息子は無数の記憶を掘り起こし、その無名の人生の軌跡を辿る―。生きて死ぬことの厳粛な営みを、静謐な筆致で描ききった沢木作品の到達点。
(「BOOK」データベースより)

親族の死さえも商売にするのかという思いが浮かんだが、もちろん沢木さんがそんなつもりがないことは分かっていますが。母、姉の気持ちはどうなんでしょうねえ。