『私の家は山の向こう-テレサ・テン十年目の真実』 有田芳生 **

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「つぐない」「愛人」「時の流れに身をまかせ」などのヒット曲で愛された歌手テレサ・テンが旅行先のタイで急死してから十余年。スパイ説、中国政府の罠、天安門事件との繋がり…残された謎の数々。本当の死因は何だったのか?中国と台湾の現代史の狭間で翻弄されながら歌に生きた「アジアの歌姫」の真実。
(「BOOK」データベースより)

著者の真面目さが伝わってくる力作ですが、なんだろうもどかしさが拭えません。アジアの歌姫の歌手としての魅力が伝わってこないのです。政治を抜きに語れないのは分かりますが……。鉢巻をして叫んでいる歌姫よりも、ステージで輝いているアジアの歌姫が好きなのです。

2017-015