『傷だらけのカミーユ』 ピエール・ルメートル ***

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『その女アレックス』『悲しみのイレーヌ』のヴェルーヴェン警部シリーズ最終作。
『その女アレックス』に続き、イギリス推理作家協会インターナショナル・ダガー賞受賞!

カミーユ警部の恋人が強盗事件に巻き込まれ瀕死の重傷を。彼女を守るため警部は独断で犯人を追う。英国推理作家協会賞受賞作。 (「BOOK」データベースより)

『悲しみのイレーヌ』『その女アレックス』に続く本作も救いようの無い、そして顔を背けたくなる殺人描写が続きます。どうしてヴェルーヴェン警部の……なのだろうという疑問は最後に判明します。残酷な描写とあっと驚く種明かし、まるで中山七里さんのようですがこちらの方が心に残ります。読んだ順序にもよるのかもしれませんが、『その女アレックス』がベストかな。
それにしても、日本語版のまるで演歌調のタイトルをつけた責任者の顔が見てみたい。

2017-023