『海鳴』 津村節子 ***

a21966a0

無罪無宿で佐渡金山に人足として送られた直吉と、貧しさゆえに花街に身を沈めた花衣。絶望だけに生きる二人が出逢い、再会を夢みて一年を生きぬいたが…。ただ二回きりの逢瀬で二人が決めた哀しい決意とは。苛酷な運命に流される男女の姿を通して、真実の愛を痛切に問いかける著者の代表的長篇歴史小説。 (「BOOK」データベースより)

丹念な取材と真摯な執筆で心うたれました。ご主人は吉村昭とか、ご夫婦揃って素晴らしいお仕事をなさっていたのですね。

2017-025