『アメリカ彦蔵』 吉村昭 **

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嘉永三年、十三歳の彦太郎(のちの彦蔵)は船乗りとして初航海で破船漂流する。アメリカ船に救助された彦蔵らは、鎖国政策により帰国を阻まれ、やむなく渡米する。多くの米国人の知己を得た彦蔵は、洗礼を受け米国に帰化。そして遂に通訳として九年ぶりに故国に帰還し、日米外交の前線に立つ──。ひとりの船乗りの数奇な運命から、幕末期の日米二国を照らし出す歴史小説の金字塔。(「BOOK」データベースより)

丁寧な取材で真面目な小説です。これまで何冊か読みハズレはない作家さんですが、大当たりもない、なにか物足りない気分になります。小説家は大嘘付きでも構わない、振り切れた所があっても良いのではと思います。

2017-086