『WANTED!!かい人21面相』 赤染晶子 *

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昭和最大のミステリー、グリコ・森永事件。その指名手配の絵、キツネ目の男が、事件から数年たった今も、わたし達をおびやかす。じゅうたん工場で働く女工たちの文字に託した思いを描く「恋もみじ」。家を出た奥さんになりかわった偽物の綾小路夫人の純情を描く「少女煙草」。破天荒な世界観とユーモアで紡ぐ、表題作ほか二篇。(「BOOK」データベースより)


三編の短編集でしたが、色違いの金太郎飴みたい。色は違うがどの作品も赤染晶子でした。何を書いたかではなく「どう書かれた」かなのかな。残念ながらどれか一編を読めば十分という気がします。一編を選べと言われたら「少女煙草」かな。純文学関係者にはインパクトを与えることは出来ても、ただの読書好きには響いてこないです。

2017-197