『屍の聲』 坂東 真砂子 ***

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屍の声―山間に響く私を呼ぶ声。祖母の意識は何処へ。猿祈願―秩父山稜の観音堂。老女はなにかを呟いた。残り火―風呂の焚き口で燃えあがる炎。憎しみの火が薪に絡みつく。盛夏の毒―炎天下。背後からふたりにしのびよるものは。雪蒲団―冬の新潟。隣家の窓から不思議なものが…。正月女―病み衰えていく体。夫と過ごす元旦はこれが最後なのか。(「BOOK」データベースより)


2018-150