『跳ぶ男』 青山 文平 ***

 

跳ぶ男

跳ぶ男

 

土地も金も水も米もない、ないない尽くしの藤戸藩に、道具役(能役者)の長男として生まれた屋島剛は、幼くして母を亡くし、嫡子としての居場処も失った。以来、三つ齢上の友・岩船保の手を借りながら独修で能に励んできたが、保が切腹を命じられた。さらに、藩主が急死し、剛が身代わりとして立てられることに。そこには、保の言葉と、藩のある事情があった―。(「BOOK」データベースより)

 

屋島剛の成長する部分が端折ってあるのがどうなのか、また最後もなんだか安っぽい終り方で残念かなあ。いろいろ不満はありますが、それでも楽しんで読めました。落語や歌舞伎でないのは個人的にはポイント。

 

2019-30