『廃墟の白墨』遠田 潤子 **

 

廃墟の白墨

廃墟の白墨

 

 ミモザの父・閑に一通の封筒が届いた。白い線で描かれた薔薇の絵のモノクロ写真が一枚入っていて、裏には「四月二十日。零時。王国にて。」とあった。病床の父は写真に激しく動揺し、捨てろと彼に命じる。その姿を見たミモザは春の夜、余命短い父のために指定された明石ビルに向かう。廃墟と化したビルの最上階には三人の男たちが待っていた。男たちは過去を語りはじめる。白墨の王国だったこのビルの哀しく凄まじい物語を―。 (「BOOK」データベースより)

 

遠田さんの本はほとんど読んでいるのですが、『あの日のあなた』はまだ読めていません。手元にあるのですが遅々として進みません。どうも『廃墟の白墨』も私にとって同系統のようです。何とか読み終わりましたが……

 

2019-152