『むらさきのスカートの女』今村 夏子 ***

 

むらさきのスカートの女

むらさきのスカートの女

 

 近所に住む「むらさきのスカートの女」と呼ばれる女性が気になって仕方のない〈わたし〉は、彼女と「ともだち」になるために〈わたし〉の職場で彼女が働きだすよう誘導する。
『あひる』、『星の子』が芥川賞候補となった話題の著者による待望の新作中篇。(内容紹介)

 

ある意味安定の、今村夏子ワールドでした。満足。ざわざわしつつ最後まで読んでちょっと今回は怖かったかも。

2019-105

『奉行始末 - 闕所物奉行 裏帳合(六)』上田 秀人 ***

奉行始末 - 闕所物奉行 裏帳合(六) (中公文庫)

奉行始末 - 闕所物奉行 裏帳合(六) (中公文庫)

 

 岡場所から一斉に火の手があがる。家斉の死後、巻き返しを図る側近と江戸の闇の支配を企む狂い犬の一太郎が最後の賭けに出た。大惨事を阻止せんとする扇太郎と遂に最終決戦を迎える。幕府の走狗になりきれない貧乏御家人が、義憤に燃えて奮闘する、文庫書き下ろし人気時代小説シリーズ堂々完結。 (「BOOK」データベースより)

  

2019-104

 

『聞き屋与平 江戸夜咄草』宇江佐 真理 ***

 

聞き屋与平 江戸夜咄草

聞き屋与平 江戸夜咄草

 

 

 日暮れの両国広小路。商家の裏手口から男が現れる。深編み笠に、着物の上には黒い被布。置き行灯をのせた机と腰掛け二つ。一つは男が使い、一つは客のためのもの。男は黙って話を聞く。ただ聞くだけだ。が…。おもわず語ってしまう胸のうち。誰かに聞いて欲しかったこの話。江戸・両国。人の心の機微を描く連作時代小説。 (「BOOK」データベースより)

 

予想より面白かった、聞き捨てという設定は宮部みゆきさんも『三島屋変調百物語』で使っているが、書きやすいのでしょうかねえ。

 

2019-103

 

 

 

『余寒の雪』宇江佐 真理 ***

 

余寒の雪

余寒の雪

 

 武士から町人まで、さまざまな男女の心を描く短編集。(「BOOK」データベースより)

 

2019-102

『旅は道づれ きりきり舞い』諸田 玲子 *

 

旅は道づれ きりきり舞い

旅は道づれ きりきり舞い

 

 十返舎一九の娘、舞は、いつも奇人変人たちの後始末ばかり。ひょんなことから、一家総出で、江戸から駿府へ四十四里。これぞ本家本元「東海道中膝栗毛」。弥次さん喜多さんに成り代わり、涙と笑いの人生をたどる旅路。人気シリーズ最新刊! 

 

もうだめかな諸田さん。書いてほしいのは『お鳥見女房』シリーズなんだが、実在の人物を主人公にした小説は感心しません。

 

2019-101

『娘始末 - 闕所物奉行 裏帳合(五) 』上田 秀人 ***

 

娘始末 - 闕所物奉行 裏帳合(五) (中公文庫)

娘始末 - 闕所物奉行 裏帳合(五) (中公文庫)

 

 借金の形に身を売られた旗本の娘の自害が相次ぐ。改易を恐れた旗本は娘に自殺を強要していた。扇太郎が預かる元遊女の朱鷺にも魔の手がのびる。江戸を揺るがす事件に乗じて町奉行の座を狙う鳥居、岡場所の利権を欲する一太郎、政権奪取を図る家斉派の幕閣の思惑が交錯する中、扇太郎も覚悟を決める。 (「BOOK」データベースより)

 

2019-100

『新装版 - 赤猫始末 - 闕所物奉行 裏帳合(三) 』上田 秀人 ***

 

新装版 - 赤猫始末 - 闕所物奉行 裏帳合(三) (中公文庫)

新装版 - 赤猫始末 - 闕所物奉行 裏帳合(三) (中公文庫)

 

 武家屋敷が連続して焼失、出火元の旗本は改易された。検分した扇太郎は放火(赤猫)であることを突き止め、彼らの莫大な隠し財産に驚愕する。そこへ闕所の処分に大目付が介入、さらに謎の刺客集団が次々と襲いかかる。大御所家斉の死後を見据えた権力争いに巻き込まれていく扇太郎だが…。新装版シリーズ第三弾。(「BOOK」データベースより)

 

2019-99