『本にだって雄と雌があります』 小田雅久仁 *

『笑酔亭梅寿謎解噺』田中啓文 では気にならなかった関西弁がこの作品では
巨大な障壁となった。東北なまりの関西弁の故かな、これを迂回することも
ならず、さらに「笑えない話」に右往左往したあげく、自分には時間がないこと
に気づいて、放り投げることにした。
円城塔『道化師の蝶』に下品な関西弁をまぶした様な味わいか。投げた本が、
飛び回ったかは知らない。
a21966a0