『虚空遍歴 (下巻)』 山本周五郎 *

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江戸で行き詰った冲也は、浄瑠璃の本場、大阪で一本立ちしようと決意し江戸をあとにするが、上方でも無惨な失敗に終り、次第に深酒にひたるようになる。冲也はさらに北陸の金沢へと遍歴を続けるのだが……。おのれの人生を芸道との孤独な苦闘に賭けて悔いることのなかった男を通し、「人間の真価はなにを為したかではなく、何を為そうとしたかだ」という著者の人間観を呈示した長編。
(「BOOK」データベースより)

これは残念な読書でした。私が浄瑠璃や歌舞伎を積極的に好きではない影響もあったのですが、主人公は後半酒に飲まれていただけではないかと。ここまで魅力の無い主人公では本も同じ印象になってしまいます。