『セイレーンの懺悔』 中山七里 *

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葛飾区で発生した女子高生誘拐事件。不祥事により番組存続の危機にさらされた帝都テレビ「アフタヌーンJAPAN」の里谷太一と朝倉多香美は、起死回生のスクープを狙って奔走する。多香美が廃工場で目撃したのは、暴行を受け、無惨にも顔を焼かれた被害者・東良綾香の遺体だった。綾香が“いじめられていた”という証言から浮かび上がる、少年少女のグループ。主犯格と思われる少女は、6年前の小学生連続レイプ事件の犠牲者だった。マスコミは、被害者の哀しみを娯楽にし、不幸を拡大再生産するセイレーンなのか。
(「BOOK」データベースより)

一言で言うと「説教臭い」かなあ、登場人物もステレオタイプで共感できませんでした。音楽と惨たらしい死体の描写だけでは、作品を書きつづけるのが難しいのでしょうかね新機軸を試されてます?。この前に読んだ『作家刑事毒島』もなんだかなと思ったのですが、しばらく中山さんはお休みにします。

2017-005