『デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士』 丸山正樹 ***

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仕事と結婚に失敗した中年男・荒井尚人。今の恋人にも半ば心を閉ざしているが、やがて唯一つの技能を活かして手話通訳士となる。ろう者の法廷通訳を務めていたら若いボランティア女性が接近してきた。現在と過去、二つの事件の謎が交錯を始め…。マイノリティーの静かな叫びが胸を打つ。衝撃のラスト!
(「BOOK」データベースより)

手話の知らないことが丁寧に書かれていて勉強になりました。題名から法廷小説かなと思っていたのですが、元警察勤めの主人公の推理小説でした。『漂う子』でも感じたのですが、真摯で目線が水平(上からではない)で、大変好感のもてる作品でした。多くの人に読んでいただきたい小説です。

2017-035